
「自分でおしゃれに撮影が出来る本」と題して、
「雑貨編」「猫編」「インテリア編」などと出版されていた。
脱力してしまった。なんの物差しで「おしゃれに…」なのか。
自分がデザイン素材集に作品提供していることは度外視しですまない。
「おしゃれに撮影が出来る…」というカテゴリーの本まで出来たのかと。
結局のところ「自然光で撮りましょう」「ピンあてて被写界深度を浅くしましょう」
「アップで撮りましょう」なんですよね。
「素人さんでも簡単に撮れる」、今じゃ撮影本の常套句かなと。
こうなると「プロ」という言葉も貴重になるので、ハードルが上がって結果は良いのかな。
仕事上「おしゃれな感じ」という依頼は実際多い。
指名で任せますと言われる場合は、信頼下さっているので、やりやすい。
一方で、デザイナーは「○○風に」というクライアントの意向を組む作業も多い訳で
私たちは考えることを放棄しては駄目で。
先日、店舗の名前から来るイメージと
ワシが思っているイメージとがかけ離れているロゴ発注があって
「思われているそのイメージは、この店舗におかしいです」と言わざる負えなかった。
新規だが、理解のあるクライアント様だったので
「プロのデザイナーに頼んで納得出来たことが無くて…
おかしいと言って貰えたのが、初めての体験で、なんだか嬉しいです」
と言われた(笑)
恐らくは今までのデザイナーさんが、クライアントを怖がり過ぎて
なんでも黙って聞き過ぎていたんでしょうね。
これって実は、会社勤めのデザイナーがやらかす、一番多い失敗だと思います。
クライアントには、言わないと伝わらない。
営業さんが間に入っては、伝わらないことは山のようにあるんです。
「良いのか悪いのか」も何も言わずに、違和感を感じたままそのままやって
「言う通りにやりましたやん」というのはプロの仕事じゃないと思うんですよね。
そんなことはクライアントだって望んでない。
むしろ、「どんなモノが出来てくるんだろう」と楽しみに待ってらっしゃるんですよね。
クライアントが具体的に「おしゃれ」だと思っておられるモノを見ることもいいが、
その方が「おしゃれ」と思っているモノを想像するには、
その方の生活感や匂いを感じ取るのが一番いい。
そして話す。クライアントを理解して積み上げる。
そして、こっちのプロとしての経験値も理解してもらう。
デザインの仕事は、積み木に似ていると思うことがありますね。
